アコースティックギター経験者がエレキギターを始める前に知っておきたい5つの違いと練習のコツ

はじめに
アコースティックギター(以下アコギ)に慣れてくると、「そろそろエレキギターにも挑戦してみたい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
エレキギターはロックやポップスなど幅広いジャンルで活躍する魅力的な楽器ですが、アコギとは違った特性や演奏感があります。
この記事では、アコギ経験者がエレキギターを始めるときに知っておくべき違いや、効率的な練習方法、揃えるべき機材まで、初心者にもわかりやすく解説します。
1. アコースティックギターとエレキギターの違いとは?【基礎編】
アコギとエレキでは、まず音の出し方が根本的に異なります。
- アコギ:ボディ内部の空洞(共鳴胴)で音が響くため、アンプなしで演奏可能。
- エレキ:ピックアップという装置で弦の振動を拾い、アンプから音を出します。
そのほかにも、以下のような違いがあります:
項目 | アコースティックギター | エレキギター |
---|---|---|
弦の太さ | やや太め | 細めで押さえやすい |
弦高 | やや高い | 低めで弾きやすい |
ネックの幅 | 太め | 細め |
音の種類 | 生音でナチュラルな響き | アンプやエフェクターで多彩 |
アコギよりも弾きやすく、音作りの自由度が高いのがエレキの特徴です。
2. アコギ経験者はエレキギターにどれくらいで慣れる?【習得期間の目安】
アコギをある程度弾ける人なら、エレキギターの基礎に慣れるのは比較的早いです。
特にコードやストロークは共通する部分が多いため、早ければ1〜2週間で基礎演奏が可能です。
ただし、エレキならではの技術(チョーキング、ハンマリング、ピッキングハーモニクスなど)は、個別に練習が必要になります。
演奏レベル | 習得期間の目安(毎日30分練習) |
---|---|
コード伴奏(バッキング) | 1〜2週間 |
単音リードプレイの基礎 | 約1ヶ月 |
チョーキング・速弾きなどの応用 | 2〜3ヶ月 |
アコギ経験者は「指ができている」状態なので、ゼロから始める人よりも有利です。
3. 練習方法の違いとアドバイス【練習法の工夫】
エレキギターで特に意識すべきなのは「ノイズを抑えること」です。
弦が多く、アンプを通すため、小さな音のブレや不必要な弦の音が目立ちやすいのです。
エレキ練習で意識したいポイント
- 不要な弦をミュート(左手や右手で触れて止める)
- メトロノームを活用してリズムキープを習得
- 録音して客観視:自分の演奏を聞くことで上達が早くなります
また、エレキでは音作り(サウンドメイキング)も演奏の一部です。自分の好きなアーティストの音に近づける「耳コピ」も良い練習になります。
4. 最初に揃えるべきエレキギター機材【初心者向けガイド】
エレキギターを始めるには、いくつかの機材が必要です。
最低限必要なもの
- エレキギター本体
- アンプ
- シールド(ギターとアンプをつなぐケーブル)
- チューナー(またはチューニングアプリ)
- ピック
初心者セットの予算感(目安)
セット内容 | 価格帯の目安 |
---|---|
格安入門セット | 約2〜3万円 |
中級モデル+アンプ | 約5〜7万円 |
最初は「初心者セット」でも十分ですが、あまりに安すぎるモデルはチューニングが狂いやすいので注意です。
有名ブランドの入門モデル(Squier、Yamaha PACIFICAなど)がおすすめです。
5. アコギとエレキを両立するメリットと楽しみ方
アコギとエレキ、どちらかを選ばなければいけないと思われがちですが、両方を弾けると音楽の幅がぐっと広がります。
両立のメリット
- 演奏ジャンルが広がる(弾き語り、ロック、ブルースなど)
- 左右の手の使い方がバランスよく鍛えられる
- 曲ごとに使い分ける楽しさがある
また、最近は「アコースティックとエレキの中間」のようなエレアコ(エレクトリック・アコースティックギター)もあるので、場面に応じて柔軟に選べるのも魅力です。
まとめ
- アコースティックギターからエレキギターへの移行は、音楽の世界を広げる素晴らしいステップ
- 違いを理解し、基礎から無理なく練習すれば、きっとすぐに慣れて楽しめるようになる
- アコギ経験はエレキでも確実に活かせる!
- 必要な機材は揃えてしまえばOK!
- 音作りや奏法の幅が広がり、演奏の楽しさも倍増!