老後ってまだ先だけど…将来の安心に向けて“iDeCo”を始めた女性のリアルな一歩

「このまま歳を取ったら、老後どうなるんだろう…」
会社勤めをして3年目のさやかさん。日々の生活には困っていないものの、ふと将来のことを考える瞬間が増えてきました。年金って本当に出るの? 何歳まで働くの? と、不安ばかりが頭に浮かびます。
そんな時、会社の先輩がふとこんなことを言いました。
「今からiDeCo始めとくと、かなり得らしいよ」
iDeCo? 名前は聞いたことがあるけど、正直よく知らないし、投資ってなんだか怖そう…。
でも「なんとなく不安」なこの気持ちをどうにかするには、一歩踏み出すしかない。さやかさんはiDeCoについて調べ始めました。

そもそもiDeCoって何?
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分でお金を積み立てて、自分で運用し、60歳以降に年金や一時金として受け取る制度です。
最大の特徴は、節税メリットがとても大きいこと。毎月の掛金は全額所得控除され、運用益も非課税。そして将来受け取るときにも一定額までは税金がかからないという、まさに「税金優遇のフルコース」といえる制度なのです。
老後のために積み立てるのは分かるけど、なんでiDeCoがそんなにお得なの?

iDeCoの主なメリットはこの3つです。

- 掛金が全額所得控除
→ 毎年の税金が安くなります。例えば年収300万円で月1万円積み立てた場合、年間で約18,000円も節税に。 - 運用益が非課税
→ 通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、iDeCoではゼロ! - 受取時にも控除あり
→ 退職金として受け取るなら「退職所得控除」、年金形式なら「公的年金等控除」が適用されます。
iDeCoではどんな商品で運用するの? 失敗したら怖いなあ…

iDeCoでは、自分で運用商品を選ぶ必要があります。主な商品タイプはこの3つです。

1. 元本確保型(定期預金・保険)
- 元本保証あり。安全第一。
- 増える可能性は低いが、リスクがほぼない。
2. 債券型投資信託(国内・海外)
- リスクは比較的低め。
- 株式より安定していて、リターンもそこそこ。
3. 株式型投資信託(国内・海外)
- 値動きが大きく、リスクもあるが、長期的には大きなリターンを狙える。
- 特に若いうちは「時間を味方にできる」ので、株式型の比率を高めるのも選択肢。
補足:株式型には「インデックス型(指数に連動)」と「アクティブ型(指数以上の成果を目指す)」があります。コストや運用方針に注目しましょう。
※注意:取り扱っている運用商品は金融機関(証券会社・銀行)によって異なります。手数料や品ぞろえを比較して選びましょう。
始めるにはどうすればいいの? 面倒そうだし、途中でやめられないって本当?

iDeCoの始め方は意外とシンプルです。

- 金融機関を選ぶ
- 申込書を取り寄せて提出
- 掛金(最低月5,000円から)や商品を選んでスタート!
ただし注意点もあります❕

- 60歳までは原則引き出せません。
- 掛金は途中で変更可能ですが、簡単に解約できないので“老後資金”と割り切ることが大切です。
- 運用商品によっては元本割れのリスクもあります。リスク管理は自己責任ですので、投資先には常に注意しましょう!
さやかさんの一歩:「やってみなきゃ何も変わらない」
iDeCoについて調べ、納得したさやかさんは、まずは月5,000円から始めることにしました。
運用先は、手数料が安くて評価も高いインデックス型の投資信託をチョイス。もし損が出ても、節税分を考えればトータルではマイナスにはなりにくいと分かったからです。
「自分で未来をつくるのって、案外楽しいかも」
不安だった気持ちは、「少しずつでも備えていく」という安心感に変わり始めていました。
まとめ:未来の自分を、今から守ろう
- iDeCoは「税金が優遇される、自分年金」
- 掛金は月5,000円から。節税しながら老後に備えられる
- 運用商品は慎重に選ぼう(金融機関によって異なる)
- 若いうちに始めるほど、時間を味方にできる!
あなたも、さやかさんのように、iDeCoで未来への第一歩を踏み出してみませんか?
