「手取り額」と「額面給与」の違いとは?意外と知らないお金の話【新社会人必見】

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はじめに

初めての給料日。ドキドキしながら給与明細を見ると、「あれ?思ったより少ない…?」と感じたことはありませんか?
それは、「額面給与(がくめんきゅうよ)」と「手取り額(てどりがく)」の違いをまだ知らないからかもしれません。

この記事では、新社会人やこれから働く方に向けて、「額面と手取りの違い」「なぜ引かれるのか」「実際にいくらくらい引かれるのか」を、わかりやすく解説していきます。

そもそも「額面給与」と「手取り額」って何が違うの?

「額面給与」とは、会社があなたに支払うと約束した総額のことです。基本給に加え、残業代や通勤手当などの各種手当も含まれています。
一方、「手取り額」は、そこから税金や社会保険料などを差し引いた実際に受け取る金額です。

求人票に「月給22万円」とあったのに、手元には18万円しかない!泣

ひろ君
ひろ君

求人票の「月給」は額面給与なんだ。ここから税金や保険料が引かれるため、手取り額はそれより少なくなるんだよ。

ぺんさん
ぺんさん

額面と手取りの差って、毎月どれくらいあるの?

ひろ君
ひろ君

一般的には額面の75〜85%程度が手取りになるよ(所得や地域によって異なります)。

ぺんさん
ぺんさん

手取り額を減らす「天引き」の正体とは?

「天引き(てんびき)」とは、あなたがもらう前に、会社が税金や保険料を差し引いてくれる仕組みのこと。いわば“あらかじめ払っておいてくれる”制度です。

主な天引き項目はこちら:

名称内容
所得税国に納める税金。収入に応じて変動
住民税住んでいる市区町村に納める税金。前年の所得に基づく
健康保険料医療費の一部負担を軽くするための保険料
厚生年金保険料将来もらう年金の元になる保険料
雇用保険料失業時などのサポートに使われる保険料

✅一問一答:よくある疑問

Q. 税金っていつから引かれるの?新卒1年目も対象?
A. はい。所得税や社会保険料は初任給から引かれます。ただし、住民税は前年の所得に応じて課税されるため、新卒1年目はかからないことも多いです。

Q. 会社が勝手に引いてるって違法じゃないの?
A. いいえ。これは法律で定められた正当な手続きです。むしろ会社が代行してくれているため、確定申告の手間が省けるんです。

実際にどれくらい引かれるの?新社会人の例でシミュレーション

では、実際にどのくらい差し引かれるのか、新卒社員の例で見てみましょう。

▶シミュレーション:額面22万円の場合(東京都在住・独身・1年目)

項目金額(概算)
額面給与220,000円
所得税約3,500円
健康保険料約11,000円
厚生年金保険料約20,000円
雇用保険料約660円
控除合計約35,160円
手取り額(概算)約184,840円

※住民税は1年目には課税されないケースが多いため、この例では含んでいません。

✅一問一答:よくある疑問

Q. 保険料って将来のためっていうけど、本当に自分のためになるの?
A. はい。健康保険は医療費が3割負担になる制度ですし、厚生年金は将来の年金受給額に反映されます。いざという時の備えと考えると、必要な支出です。

Q. もう少し手取りを増やす方法ってある?
A. 扶養控除や副業の仕組みを正しく活用すれば、節税になることも。ただし新社会人のうちは、支出の見直しから始めるのが現実的です。

手取り額を把握することでできること

「手取り額」を知ることは、単に給料のことだけでなく、生活設計そのものに直結します。たとえば、こんな場面で役立ちます。

  • 家賃や生活費の上限を決めやすくなる:
    手取り額が18万円の場合、「家賃はその3分の1以内(約6万円)」が目安といわれます。
  • 貯金や投資の計画が立てやすくなる:
    毎月の固定費と変動費を把握すれば、「無理のない貯金ペース」が見えてきます。
  • 転職や昇給の際の判断基準になる:
    年収○万円といわれても、実際に手元に残る金額を知っていれば、現実的な判断ができます。

まとめ|「手取り=使えるお金」と覚えて賢くスタート!

  • 額面給与は会社が提示する総支給額
  • 手取り額は実際に口座に振り込まれる金額
  • 所得税・住民税・社会保険料などの控除項目が差し引かれる
  • 手取り額を意識することで家計管理・将来設計がしやすくなる

「なんとなくお金が足りないな…」と思っていた人も、手取り額と支出のバランスを見直すだけで、生活がぐっと楽になるかもしれません。

まずは、自分の給与明細をじっくり見る習慣をつけてみましょう!

管理人:masa
管理人:masa

おまけ:給与明細でよく見る用語集

用語意味
総支給額基本給+各種手当(残業代・通勤費など)を含んだ金額
控除額税金や社会保険など、給与から差し引かれる金額
所得税年間所得に応じて支払う税金。給与から天引きされる
住民税住んでいる自治体に支払う税金。前年の所得で決まる
健康保険料医療費の負担軽減や給付制度に使われる保険料
厚生年金保険料将来の年金支給のために納める保険料
雇用保険料失業時や育休時に給付を受けるための保険料

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宅建士 AFP サウナ・スパ健康アドバイザー
不動産業とファイナンシャルプランナーの経験を活かし、「暮らしに+αを」をテーマに情報発信しているブログ運営者。 生活に役立つ知識やちょっと得するヒントを、“8つの末広がりの視点”でお届けします。 得意分野は、住まい選び・お金の知恵・副業のヒント・趣味のギターなど。 知識と経験、そして実際に使ってよかったモノやアイデアをリアルな視点でお届け中。 「+α=8(末広がり)」の意味と、 読んだ人の暮らしが少しでも前向きに広がるように、という思いを込めています。
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